給水装置の施工法

「施工の注意点」「使用工具について」などのよくある質問をQ&A方式でお答えしております。
こちらに掲載されていない疑問点やさらに詳しい情報が必要な場合は、ページ内の「お問い合わせフォーム」よりお気軽にお問い合わせください。



施工の注意点

Q 1
給水装置の施工法

配水管からの分岐以降水道メーターまでの工事の施行に当たっての留意事項は、水道法施行規則により以下のように規定されています。

・水道法施行規則第36条第1項第2号

配水管から分岐して給水管を設ける工事及び給水装置の配水管への取付口から水道メーターまでの工事を施行する場合において、当該配水管及び他の地下埋設物に変形、破損その他の異常を生じさせることがないよう適切に作業を行うことができる技能を有する者を従事させ、又はその者に当該工事に従事する他の者を実施に監督させること。

この技能を有する者としては、水道事業者等によって行われた試験や講習により資格を与えられた者や、(公財)給水工事技術振興財団が行う給水装置工事配管技能検定会に合格した者などが該当します。

当協会では、技能を有する配水管工各位の配管技術確保・維持のため定期的に専門研修・技術講習を開催しています。



使用工具について

Q 2
給水装置工事で使用する工具

給水装置の施工は、適切な工具を用いた確実な作業が求められます。
工具は汎用的なものから用途を限定した特殊工具がありますが、手入れをして正しく機能する工具を用いてください。

一般的な工具
  • レンチ(パイプレンチ、モンキーレンチ、モーターレンチ)
    ねじ込み、ナット締付け用途
  • ラチェットレンチ
    サドル付分水栓のボルトナット締付け用途
  • ウォーターポンププライヤー
    ナット締付け用途
  • トルクレンチ
    標準締付トルクが規定されている製品(サドル付分水栓のボルトナットや金属継手の袋ナットの締付け)に使用します
  • パイプカッター
    給水管の切断用途(ポリエチレン管、ステンレス鋼管など、給水管種に合ったカッターが必要です)
  • 水平器
    主にサドル付分水栓の設置に使用します
  • コンベックス(スケール)
    給水管の切断長さ測定に使用します。
特殊工具
  • 穿孔機
    サドル付分水栓を設置後、配水管に穴をあけ分水するための工具で、配水管の種類によって手動式と電動式を使い分けます。
    電動式の場合、別途発電機等の電源が必要です。
    穿孔に用いるドリルは配水管種に応じて適切なものを選択します。
    ドリルは定期的にメンテナンス(研磨)を行い、使用前に良好な状態であることを確認します。
  • コア挿入機
    配水管が金属製の場合、穿孔穴が錆びて閉塞してしまうことを予防するために、コア挿入機を用いて防食コアを挿入します。
    防食コアとコア挿入機は製造会社の互換性がない場合がありますので、事前に確認が必要です。